今回は「人生の豊かさ」についてお話したいと思います。
豊かさの定義は人それぞれです。
・たくさんのお金
・たくさんの自由
・高い地位や名誉
・親密な人間関係
ぜんぶ欲しい人もいれば、
どれか1つがしっかりと満たされれば豊かになれる人もいると思います。
ちなみに私にとっての豊かさは「選択肢を持てていること」です。
選択肢が多ければ、何か新しい事・違う事をやりたいと思ったときに、
選択肢の中から自分を豊かにしてくれるものを選ぶことができます。
でも、もし選択肢が1つしかなければ、「違うことをやりたい」と思いながらも
その選択肢に甘んじるしかなくなる。
それはとても不幸だと思うのです。
たとえば私たちは毎日食事をします。
食べたいものが無いときもありますが、「今日はもうラーメンしか考えられない」となった時に、
ラーメンを食べられたら幸せになりますよね?
美味しいラーメンなら尚更です。
反対に、入院中の食事や給食が美味しいと感じないのは、
食べたいものを選ぶ権利を与えられていないからです。
入院中の食事も給食も、もちろん栄養バランスが考えられているので超健康的です。
身体に良いのは間違いない。
でも選べないから、心の豊かさ=満足度は低いのです。
味の問題以前に、選べないという要因の方が満足度に大きな影響を与えると私は考えています。
人生の生き方・働き方も原理的には食事と同じです。
欲しいものを知り、それを選択肢の中から選ぶ。
そしてそれを実現できるから、嬉しい・楽しい・美味しい。
人生が豊かになるのです。
ここで重大なポイントに気づいた方がいるかもしれません。
それは「欲しいものが明確でなければ、豊かにはなれない」という事です。
自分が欲しいもの、自分を豊かにしてくれるものを理解していなければ、
何を得てもそこそこの満足感で終わります。
そんなに強く欲しいものなんて無い…という方もいると思います。
かつての私もそうでした。
本当に欲しいものが無いならばそれはそれで全然OKなのですが、
自分の欲しいものに鈍感になっているならば危険信号です。
長らく自分の気持ちや感情を押し殺して仕事をしていると、
自分が本当に欲しいもの(=心の声)に気づけなくなります。
私も会社員として出世街道まっしぐらで仕事に没頭していた時期があり、
最終的には年商50億・従業員数200名を超える企業の代表取締役を務めました。
お金・地位・名誉は得ていたと思います。
でも、豊かさ・幸福感は非常に少なかった。
代表取締役という責任ある立場だったので、自分の感情・価値観よりも
会社や社員の永続的な成長や幸福を重視して仕事をしていました。
また、自分が好きな現場仕事をやろうとすると、
良かれと思ってみんなが「社長はこんな事やらないでください」
と言って巻き取ってくれるので、やらせてもらえない(笑)。
「頼れるリーダーでいよう」という強い自覚が、
自分を追い込んでいた側面もありました。
いずれにしても結果的に、
「社長としての仕事」という選択肢に縛られていて、非常に窮屈だったのです。
経営も現場も関係なく、興味ある仕事を自由にやりたい。
私が本当に欲しいものは、地位や名誉よりも、知的好奇心と自由だったのです。
そうして今は、それを実現するために個人事業と会社員の複業という働き方にシフトしました。
現場のプロジェクトワークもやる。
新規事業コンサルもやる。
個人事業だが自社経営もやる。
執筆や講演もやる。
育児も存分にやる。
でも、社内調整や管理事務はやらない。
興味の赴くままに、やりたい事をやりたいようにやる。
自分が本当に欲しいものを理解して、それを手にするために邁進したので
人生の豊かさが大きく高まっています。
不思議なもので、経済的な豊かさもさらに良くなりました。
皆さんも、自分が本当に欲しいもの(=選択肢候補)を理解しましょう。
そして、挙がった選択肢をちゃんと選べるようにスキルを高めておきましょう。
なお、私が豊かな生き方・働き方を再発見するときに活用した視点やワークを、
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それではまた。